保育園看護師の実際~仕事内容はどんなこと?~

保育園看護師

※当サイトではアフィリエイト広告を使用しています

保育園看護師、気になるんだけど仕事内容とか何してるんだろ?

看護師で夜勤なし、土日は休みで医療系の施設を離れたい!!

そんな方に一度は勧められたことがあるだろう、「保育園看護師」

私は派遣看護師として半年、正社員として約4年間保育園看護師として勤務していました。

今日は保育園看護師の仕事内容、保育園看護師のメリット・デメリット


保育園看護師として勤務したい!職場選びのポイントについてお話ししようと思っていたのですが、

結構長くなってしまったので分けて語っていこうと思います!

この記事でわかること
  1. 保育園看護師の仕事内容の詳細

1.保育園看護師の仕事内容

①園児の急病・ケガ対応

これはイメージ通りかと思います。

登園後の健康観察に回ったり、ケガをした時の応急処置ですね。

あとは、病院受診の判断や付き添い、受診終了後の保護者への説明になります。

難しいのが、T:37.5℃あたりを行ったりきたりしているとき……。

そんな時は咳や鼻水はないかな?

体温がこもってないだろうか?

水分をとって30分後にもう一度計測する

などをクラス担任とも共有し、自分でも注意して観察します。

T:37.5℃以上がお迎えの一つの基準となってはいますが、たった1回の計測ですぐにお呼び出しをかけると後々クレームに繋がります……(保護者も仕事をしていますので、しかたない部分はありますが)

保護者
保護者

家に帰ったら熱がなかったんですけど、どういう測り方したんですか?

こんなクレームはあるあるです。

なので、きちんと対策をとって再検をしたこと、食欲や活気、その他の症状も含めて検討した上でお迎えに来てもらったことをきちんと保護者へ伝えられる技術が必要になります。

病院は基本的に入院期間が決まっているため、多少相性が悪くても何とかやり過ごせるという部分があるかと思います。

しかし、保育園は基本的には6年間のお付き合い。

保護者との関係性が一度こじれてしまうと、その後の信頼関係を築くのは至難の業です。

自分がとったその行動が、保護者の不信感に繋がってしまうこともあります。

なぜ、お迎えのお願いをしたのか?

きちんと理由付けで説明できることが信頼への第一歩です。

また、ケガの対応も同様です。

「えっ……このくらいで受診するの?……病院も困るのでは……?」

そんなこともあります。

実際、受診前には保護者へ状況説明をして受診の同意を得るのですが、その連絡の際に保護者の方からも「それって受診が必要なくらいの怪我ですか……!?」と大ケガをしたのかと心配される方もいます。

しかし、こどもの怪我ってわからないもので、後からすごく腫れてきたり、大丈夫そうに見えていたのに実は骨にヒビが入っていた……なんてこともあります。

こういうのも、保育園で受傷したケガなのに見逃してしまうと保護者との信頼関係が崩れてしまいます。

なにより子ども自身に痛い思いを長引かせてしまうので、早期受診・早期対応はとても大切になるのです。

そのため、受診の同意を得る際に現時点でのケガの状況・医師の指示を仰ぐための受診であることを伝えたりもします。

勤務先にもよるかと思いますが、基本的には保育園でのケガは保育園が受診に連れていきます。

いつ・どんな状況でけがをしたのか?

医者からはどんな診断を受けて、日常生活の注意点はなにか言われたか?

看護師はこれらを保護者へ伝える役目も担っています。

その状況を見ていた保育士からも、保護者へ状況説明はしてもらいますが、看護師もきちんと状況把握をして保護者からの質問に答えられるようにしておきます。

全員できちんと情報共有をしていることが大事なのです。

②保育補助

保育園看護師の仕事の9割はこれだと思ってください。

基本的には0歳児が在籍している園に配属される形になります。

よほど人数が多い園だと、事務所に看護師として在籍し、手薄になるタイミング(昼食時や休憩回しなど)でヘルプに行くことがあるようです。

が、そのような園は少ないと思った方が良いでしょう。

基本的に看護師は、保育士資格がなくても0歳児クラスであれば保育士が1人いるのと同じ人数配置としてカウントされます。

看護師不足が嘆かれているのと同じように、保育士も圧倒的に人数が足りておりません。

加えて、待機児童問題でいろいろなところに保育園が増設されていましたが、ギリギリの人数配置で回しているところがほとんどかと思います。

最初に派遣として勤務していた保育園は100名以上の大規模園で、常に常勤正社員の看護師が事務所にいる状態でしたが、派遣で勤務していた私は毎日クラスに入り、ひたすらトイレ介助おむつ交換をしていました……(笑)

時々、ケガと急病が重なると常勤の看護師が病院へ、私が事務所で経過観察といった体制をとっていました。

また、その園では新卒の栄養士さんは調理の時間以外は保育補助として保育に入っていたので結構大変そうでしたね。

正社員として勤務していた保育園でも0歳児クラスをメインに保育補助に入っていました。

他の園の看護師もほぼ同じ感じだったので、小中高の養護教諭をイメージしている方はかなりギャップを感じるかと思います。

保育園看護師は養護教諭というよりは ほぼ保育士です。

散歩について行ったり、哺乳介助や食事介助、寝かしつけなども行います。

もちろんおむつ替えもしますし、クラスに入って保育もします。

看護師
看護師

保育園看護師、子どもは可愛いし、楽そうでいいな~

そんな思いで行くと、痛い目を見ますのでご注意ください(笑)

1日中保育に入るということは、自分の保健業務が思うように進められないことが多々あります。

これが結構ジレンマで、みんな続けるための折り合いをつけるのに苦労している印象です。

ただ、子どもはやっぱりかわいいですよ。

保育に入れば入った分だけ、子どもたちと信頼関係ができます。

私は幼児さんと一緒にUNOをして惨敗したことがあります。

それもまた良い思い出です。

保健指導

これはイメージ付く方が多いのではないでしょうか。

手洗い指導や咳エチケット、体の仕組みやプライベートゾーンなどを子どもたちに指導します。

紙芝居やブラックライトを使っての手洗い指導、仕掛け絵などを準備したりしていかに楽しく伝えられるかが大事になってきますので、看護師の腕の見せ所だったりします(^^)

私が勤めていた園では、クラス担任から「こういう問題があったんですよ」という問題提起に対し、保健の視点からアプローチしていきます。

私は担任と相談しながら、何を目標に指導をしていくか決めて、紙に書いて共有をしていました。

クラス担任も、その目標を見ながら週案を書いたりしてくれていましたね。

また、栄養士や調理師が食育を行うときに、食べ物がどのように自分たちの体に栄養として取り込まれていくのかという指導を取り入れていました。

その時に看護師から体の中で食物が消化吸収されていく様子と臓器の説明を、仕掛け絵を取り入れながら行っていました。

この時も食育担当から何を目的・目標にして指導を行っていくのかの擦り合わせをし、指導計画を立てました。

その後、担任とも指導計画を共有、ブラッシュアップし、みんなで指導を行っていくようにしていました。

こういう連携をしっかりとっていくことも保育園看護師として勤務していくには大事になってきます。

子どもたち、保護者、保育士等のスタッフとも信頼関係を築いていくことは、自身の仕事のしやすさにも繋がっていきます。

④園内の衛生安全管理

事務さんや清掃員さんを雇ってくれているところでは業務に入って来ませんが、いなければ園内の清掃も行います。

おもちゃやドアノブなどの消毒、時にはとげが出ている棚のやすり掛け、ねじが緩んでいるところのねじ締め、乳児さんの保育室のサークル設置……なんでもやりました。笑

また、コロナ渦でもあったので、コロナに罹患したご家庭の発症時期や自宅待機期間の把握、保健所への連絡・連携、休園措置時の電話対応なども主に行っていました(これ、ものすごく大変でした…)

また感染症発症時のお便りを出したり、園医の先生に地域の流行状況を聞いたりもしていました。

意外、と思われるかもしれませんが、ほけんだよりに悩まされたことはあまりありませんでした。

他に系列園がある保育園だと、統括の看護師がベースを作ってくれていたり、持ち回り制だったりするため、毎月の業務負担ではなくなるのです。

保育園看護師として転職を考えているかたは、この辺りも確認しておくと良いかもしれません。

月1回のお便りをレイアウト含めすべて作成するのはかなり大変です。

(保育に入りながらなら尚更です)

力を抜けるところがあるなら抜いていく。

これも一人職種で長く続けていくには必要なスキルだと私は思います。

⑤健康診断・歯科検診の補助、身体測定

これもイメージ付く方が多いと思います。

健康診断・歯科検診の補助です。

こちらは基本的には記録用紙への記載、異常があるときの保護者への連絡になります。

なるべく早期受診を進めていく形になりますね。

身体測定は月に1回で行っているところが多いので、測定後に保護者への連絡帳に記載したり、個人記録表に記載したりします。

保育に入ることが基本になっていますと、身体測定の間は保育を抜けさせてもらう形になりますので、各クラスの担任にしっかりと身体測定があることを伝える必要があります。

身体測定があることを伝えておかないと散歩に行ってしまったりクラスの活動が始まったりしてしまうので注意が必要です。

身長や体重の伸び具合について保護者から質問が来ることもありますので、その対応も看護師の仕事となります。

この他にも、行事の時のカメラマンや受付など、雑務を含めれば保育園看護師の業務内容は多岐に渡ります。

何でも屋であり、大変な部分も多いですがライフワークバランスは病棟時代よりも取れており、楽しいと感じることも多かったです。

次回は保育園看護師のメリット・デメリットについて触れていこうと思います。

この記事を読んで、保育園看護師やってみたいと思ってくれる方が増えたら嬉しいです(^^)

コメント

タイトルとURLをコピーしました